ミラノ・コルティナ五輪4位、3月の世界選手権銀メダルの千葉百音(21=木下グループ)が、中国杯初優勝を飾った。6日のショートプログラム(SP)で76・08点の首位に立ち、フリー148・40点の合計224・48点でそのまま逃げ切った。7月の右足首捻挫から復帰して迎えた今季最初の国際大会で、昨季のフィンランド大会以来のGP通算3勝目を挙げた。

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千葉はフィニッシュポーズを解くと、両手で顔を覆った。「緊張でミスするかもしれないという不安とずっと戦っていた」。GP初戦を終え、解放感があふれる。「スケートが好きな気持ちをしっかり思い出して、信じる心を持って臨めた」。リンクサイドの浜田コーチと抱き合うと、こらえていた涙がこぼれ落ちた。

冒頭のフリップ-トーループの連続3回転から、最後の3回転ルッツまで全6本のジャンプを危なげなく降りた。フリー148・40点は、3月の世界選手権でマークした自己ベストに1・62点肉薄。高難度の4回転ルッツを決めたイグナトワ(AIN)にわずか0・50点及ばなかったものの、SPの貯金で勝ちきった。「GP1戦目という山を一つ越えて、ほっとしています」。演技後は、安堵(あんど)の笑みが広がった。

今季序盤はつまずいた。7月の練習中に右足首を捻挫し、約1カ月間氷に乗れず「これだけ氷から離れたのは初めて」。8月中旬に氷上練習を再開も、実戦復帰した10月の東京選手権は、フリーで3度転倒し総合4位だった。それでも、目の前のことに全集中。この1カ月間は「中国杯にバチバチに仕上げていけるように」と体力向上を目的に、フリーの曲を通す練習を重ねた。「できることは全てやった」と納得の仕上がりで乗り込んでいた。

ジュニア時代から憧れていたというイグナトワらを抑えて優勝。「これは自分の試合だと思ってやった」。3年連続のGPファイナル進出へ、次戦は第6戦NHK杯(27~29日、東京)。「自分のやり方で攻めていく」。21歳のシーズンが始まった。