どーもです。ヤマハの新製品「RMX VD」シリーズですが、今日紹介するのはUTです。このUTも、先代がめっちゃ飛んでいたように記憶しています。記憶はいつの間にか増幅され、幻想としてどんどん膨らんでしまいますが、その幻想を現実に戻しつつ比較してきました。結論から言えば、先代を上回る飛距離性能と打ちやすさでした。早速、いってみましょう。


まずは見た目から。


当然ですが、デザインはドライバーからの流れをくんでいますよね。形状的には、結構トゥにボリュームがあるような感じでした。

フェースはセミディープ。先代もセミディープでしたが、形状的にはトップラインがよりなだらかになっていたように感じました。

ボディはセミディープ。先代よりもディープかつコンパクトになっていました。そして、結構な出っ歯モデル!

後ろ姿です。やはりトゥ側にボリュームがある感じですね。

構えてみるとこんな感じ。ザ・ジャパニーズUTのイメージですが、先代よりもやはりトゥ側にボリュームがある感じ。重心位置をよりフェースセンターに近づけたのかもしれません。

今回試打したのは、オリジナルカーボシャフト「Diamana YR h」Sフレックス装着モデルのU4。スペックは、ロフト角22度、ライ角57.5度、長さ39.5インチ、総重量353g、バランスD2。ヘッド体積未発表。シャフトスペックは、重量65g、トルク3.8、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚は、重量的にはやや軽めですが、まあ、シリーズで考えれば妥当かな。グリップもいい感じの太さ。シャフトを手でしならせてみると、これは気持ち柔らかめで、しなりポイントはDiamanaのロゴのaの先辺り。ワッグルしてみると、ヘッドの動き方はいい感じ。素振りしてみると、FW同様シャープに振り切れそうな印象でした。


実際に打ってみると、まずその飛距離にビックリ!! ドーンと上がって、奥のネットにドスッと刺さっていました。「飛んでないか?」とスカイトラックを確認すると、いきなり205yをマーク。ロフト22度を考えれば、ボク的にはぶっ飛び! その後多少芯を外しても200yオーバーを連発。結局芯を食った時は205~206yと先代のほぼベストを平均でマークしていました。多少芯を外しても200yマークがうれしいところですね。短いロングホールで残り200yで2オン可能とか、そんなシチュエーションでキッチリ結果を出してくれそうな気配でした。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS40.1m/s、初速55.1m/s、打ち出し角17.1度、バックスピン量3574.7rpm、サイドスピン-760.5rpm、飛距離206.3y

【ベスト】

HS40.5m/s、初速54.2m/s、打ち出し角17.5度、バックスピン量3241.9rpm、サイドスピン-609.1rpm、飛距離206.7y


打感はカッチリ系。先代はドライバー&FWがマイルド系で、UTがカッチリ系だったことでちょっと面食らいましたが、新作はFWもカッチリ系でしたね。音は違和感のない高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトイラックデータがこちら


弾道的には高弾道。スピン量が少ない強弾道イメージでしたが、スカイトラックを確認すると、なんとスピン量はアベ約3500rpm!! これはマジでビックリでしたわ~。ちなみに先代は約4600rpmだったので、なんと1000rpm以上減っていました。


出球傾向は、ボクのスイングでやや強めのドロー系。つかまりは結構いい感じですが、この辺はシャフトとの関係もありそうかな。


そのシャフトフィーリングですが、しなり感を感じながらもしっかりシャープに振り切れる印象でした。ダウンからインパクトにかけてのヘッドの走り感自体はそれほど速い印象派はなかったけど、しっかりつかまる感じでした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。基本性格的にはオートマチック系でガッツリ球を上げて、ガッツリつかまえてくれるぶっ飛び系UTだと思います。先代と確実に違うのはスピン量。データ的には1000rpm以上減っていましたが、おそらく打ってみればロースピンの強弾道を味わえると思います。ボクレベルで先代との違いや進化を感じられるモデルでした。オススメですが、スイングタイプ的にはオールターゲット。持ち球的にはフッカーでも使えそうですが、フェードヒッター及びスライサーの方GがこのUTのメリットを享受できる感じ。単体で仕込んでも面白いモデルかな!!

<ヤマハ「RMX VD」UT>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9.5

■ヘッド:ボディ=SUS630、フェース=マレージング455

■ロフトバリエーション:U4=22度、U5=25度、U6=28度

■シャフト(重量/トルク/調子):「Diamana YR h」(S=65g、SR=64.5g/3.8、R=62.5g/3.9/中調子)。「Diamana YB h」(S=78g/3.5/中調子)

■価格:「Diamana YR h」装着モデル各1本3万5200円。「Diamana YB f」装着モデル各1本3万7400円。(税込み)