一ノ瀬優希(29=ミロク情報サービス)が8バーディー、1ボギーの65で回り、通算11アンダーの205で15年フジサンケイ・レディース以来の2位に入った。13年に左鎖骨を痛めて苦しんできたツアー通算3勝の実力者が、復活への1歩を記した。ペ・ヒギョン(25=韓国)が通算13アンダーで日本ツアー初V。単独首位から「黄金世代」4人目の優勝を狙った小祝さくら(20)は2打差2位だった。

 14年以来の優勝に届かなかった一ノ瀬は「頑張りました、久々に」と笑った。13年に左鎖骨、さらに患部をかばって2年前には左手親指も痛めて低迷した。小祝をはじめ若手の台頭が著しい女子ゴルフ界にあって「若い子と自分を比べるつもりもない。絶対、まだ戦える。若い時より技術とか気持ちの面とかは、絶対に強くなっている」と強い決意で再浮上を目指す。この日ベストタイ「65」のフィニッシュに「今年はすごく楽しみ」と手応えを深めた。