今大会後に米下部ツアー、コーンフェリーツアーの予選会出場へ向けて渡米する石川遼(30=CASIO)は“御神木ショット”も実らず、上位進出はならなかった。

インから発進し、2つ落として迎えた右ドックレッグの16番パー5。ちょうど曲がり角に立つコースのシンボルでもある3本の御神木のひとつにティーショットが直撃した。ボールは神のご加護?もあってかフェアウエーへと転がり、「御神木に一礼してから打ちました」と放った第2打で2オンに成功。1パットで沈めてイーグルを奪い、スコアをイーブンへと戻した。

そこから後押しを受けるように17、18番でも連続バーディーでアンダーパーへ。しかし“神の力”は長くは続かなかった。折り返した1番パー4では林から狙った第2打が木に当たってOBへ。悪夢のトリプルボギーへとつながり、再びオーバーパーへ。その後は2つ伸ばしてなんとか70にまとめたが、通算3アンダー、210で41位にとどまり「今日はバタバタでしたね」と苦笑いで振り返った。

課題としていたドライバーも「あまり良くなかった」と首をひねった。最終日は渡米前最後のラウンドとなる。「とにかく良いショットの内容でコンスタントにやれるようにしていかないとどこの舞台でも続かないと思うので」と話し「まだまだ途中、途上かなと思っていますけど、あまり一喜一憂せずにQスクール(予選会)でもやっていければ」と力を込めた。【松尾幸之介】