国内女子ゴルフツアーの今季開幕戦、ダイキン・オーキッド・レディース(3~6日)前日の2日、会場の沖縄・琉球GCで、昨季賞金ランキング7位の勝みなみ(23=明治安田生命)が、練習ラウンド後に会見した。「オフの間に課題をクリアしていって、いい状態で開幕を迎えられるんじゃないかと思って、すごい楽しみです」と、調子の良さを実感している様子で、終始明るい表情で話した。

「うまくかみ合ってくれれば優勝もあると思いますけど、とにかく、自分が気持ちのいいゴルフができたら一番いい。納得したプレーをしたい。『今日のゴルフは本当によかったな』と思うことは、なかなかない。そういうゴルフを1日でもできたら最高。開幕からスタートダッシュができたらいいなと思います」と、今季は開幕戦から内容を追及しながら、結果も出していくつもりだ。

ただし現在も、イメージ通りにプレーできた日があったか問われると、長考の末に「ないです」と一言。笑顔で話しながらも、さらに“求道者”の片りんをのぞかせた。2位に6打差をつける完勝だった、昨年10月の国内メジャー、日本女子オープンを例に「全てがかみ合った4日間だったけど『自分に足りなかったものはこれなんだ』というものを、完璧に見つけたわけではなかった。それを追い求めて、答えがいつ見つかるかも分からないけど、探しに行きたい」と、熱く語った。

今季は国内女子ツアーを主戦場に戦うが、シーズン終了後には米ツアー挑戦という、昨季から公言している計画に変更はない。「(米国に)行きたい気持ちは本当にあります」と、きっぱり。7月中に世界ランキング75位以内であれば、来年の米ツアー出場権をかけた予選会は、1次予選会など途中段階は免除され、12月の最終予選会からエントリー可能。勝も「そこを目指しています」と話した。現在は世界ランキング68位だが、成績を残せなければあっという間に急降下する。それだけに序盤戦から好成績を残せば、来季以降の計画を順調に進めることができ、さらに最終戦まで年間女王を目指して目いっぱい戦い抜ける。勝が目指す道に迷いはない。