渋野日向子(23=サントリー)が、来季の米女子ツアー出場権をかけた「CMEグローブ・ポイントランキング」で、前週の133位から39位に急浮上した。

「やけ食い」渋野日向子2度目ベストスコア66「スコアがいい3日だけを選ぶ」シード39位急浮上>>

今季から米女子ツアーに本格参戦する渋野は、前戦まで3試合に出場。うち2試合は予選落ちなし大会で推薦出場とあって、規定でポイントは得られなかった。タイで行われたホンダLPGAの8位は、ポイントの上では無効。今大会前までは、前戦のJTBCクラシック72位で得た1・5点だけが有効だった。それがメジャーの今大会で、4人が並んだ4位に入り、177・125点が加算された。

日本勢では、473・539点で14位の笹生優花、323・081点で23位の畑岡奈紗についで3番手となった。今大会で44位に入り、138・622点でランキングも44位の古江彩佳を抜いた。

来季のシード権はシーズン終了時点で80位とされ、渋野は初めて圏内に入った。シーズン終盤戦でシード権争いが安泰となれば、出場試合の選択肢も増える。この日、ホールアウト後に渋野は、日本ツアーの出場について「今のところは考えていないですけど、今は(新型コロナウイルス感染症対策としての帰国後)隔離がかなり緩和されてきているので、出られる試合には出させていただきたいなという感じではあります。でも、主にはこっち(米女子ツアー)でやりたいです」と話した。

米女子ツアーと日本女子ゴルフ協会が共催の形となる、TOTOジャパンクラシック(11月3~6日、滋賀)以外にも、米女子ツアーでの活躍次第では、年内に渋野を日本で観戦できる機会が増えるかもしれない。(ランチョミラージュ=高田文太)

 

◆米女子ツアーのメジャー大会 今回のシェブロン選手権(旧ANAインスピレーション)を皮切りに、全米女子オープン(6月2日~5日・米ノースカロライナ州)、KPMG全米女子プロ選手権(6月23日~26日・米メリーランド州)、エビアン選手権(7月21日~24日・フランス)、AIG全英女子オープン(8月4日~7日・スコットランド)と続く。渋野は今季のメジャー初戦で4位に入り、19年の全英女子に続くメジャー制覇へ期待が膨らんだ。