<国内女子ゴルフツアー:ゴルフ5レディース>◇最終日◇4日◇千葉・ゴルフ5カントリーオークビレッヂ(6465ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝1800万円)◇有観客開催

17年からツアーに参戦しているセキ・ユウティン(24=中国)が、逆転で初優勝を飾った。首位と4打差の10位から出て1イーグル、8バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの66と6つ伸ばし、通算12アンダー、204。一時は首位に8人が並ぶ大混戦だったが、吉田優利(22=エプソン)と並び、18番パー4でのプレーオフに突入した。そのプレーオフを2ホール目にバーディーを奪って制し、涙を流して喜びをかみしめた。

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会場で晴れ姿を見届けたセキの父石越東さん(セキ・エットウ、58)は、娘の苦悩を明かした。わずか半年ほど前の話として「ユウティンはゴルフをやめそうになっていた」という。

きっかけは昨年12月に行われた、今季前半戦の出場権を懸けたQT(予選会)。最終日の最終ホールで、3メートルのバーディーパット、返しの1メートルのパーパットを立て続けに外し、出場試合が限られる42位に終わったことで「パターのイップスが悪化した。せめてパーパットを決めていれば35位ぐらいで、ほとんどの試合に出られていたから」という。

今季は前戦まで6月の宮里藍サントリー・レディースの7位以外は、25位が最高で予選落ちや30~50位台がほとんどだ。悩みに悩んでいたが「中国の大学のスポーツ心理学の先生の話を聞いたり、インターネットで調べたり。必死になってイップスを克服した」と、娘の努力を称賛していた。

◆セキ・ユウティン(石※(※は日の下に立)〓(女ヘンに亭))1998年3月5日、福井市生まれ。4歳まで福井市で過ごし、父の石越東(セキ・エットウ)さんが、日本企業などとの交流のためにゴルフを始めたタイミングで、7歳からクラブを握る。アマチュア時代は中国代表で活躍し36勝。18歳だった16年の中国ツアーで賞金女王。日本には17年から参戦し、19年に下部ステップアップツアーの日医工女子オープンで優勝。同年11月にプロテスト合格。今回の優勝で初のシード権獲得。家族は両親と妹。171センチ、63キロ。

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