2打差の3位から出た小祝さくら(25=ニトリ)が6バーディー2ボギーの68で回り、通算7アンダーで首位に1打差の2位につけた。後半に4連続バーディーを決め、一気にスコアを縮めた。単独トップをキープした菊地絵理香、2位で並んだ小祝、宮沢美咲はいずれも北海道出身。道産子勢が上位を占め、地元の新設トーナメントを盛り上げている。

   ◇   ◇   ◇

後半に入り、小祝のパットが面白いように決まり続けた。11番で約9メートルを沈めると、12、13番では約5メートル、14番では約2メートルをきっちり決める4連続バーディー。「前半はなかなかパターが決まらず苦戦していた。後半はパターが良くなった」とうなずいた。

修正力が光った。前半はパッティングの際に「全部引っかけて」打ってしまっていたという。その要因を「手が強くなってしまっているのかな」と自己分析。体全体で打つ意識にしたことで、ラウンド中に劇的に改善された。

首位の菊地、2位で並ぶ宮沢とは予選ラウンド2日間を同じ組で回った。自身も含め、3人とも北海道出身。第3日も、このメンバーでの最終組に決まり「3日間、同じ組でプレーできてすごくうれしい。地元勢3人で盛り上げられるように頑張りたい」とほほ笑んだ。

今大会を含め、9月上旬までに北海道で4トーナメントが行われる。「地元4試合はいつもと違った気持ち。優勝したい思いは強い」と力を込めた。ツアー通算8勝も、今季は未勝利。地元の声援を受けながら、まずは久々の白星をつかみとる。【奥岡幹浩】

 単独首位をキープした苫小牧市出身の菊地は「いいゴルフができている」と手応えを示した。同組の北海道勢3人による上位争い。「3人で伸ばして、いいゴルフが出来れば」と引き締めた。北広島市出身の小祝と2位で並んだ宮沢は千歳市出身。先輩2人のプレーに「どれもピン方向に飛んでいくのですごい」と感服しつつ、同じ顔ぶれでの第3ラウンドを「楽しみたい」と充実感をにじませた。

Vサインをする吉本ひかる、仲宗根澄香ら/女子プロ第2日写真特集