<全国高校総体:陸上>◇3日◇山梨中銀スタジアム

 甲府市で行われた陸上最終日の女子100メートル障害は、ヘンプヒル恵(京都文教3年)が13秒72(向かい風0・9メートル)で制した。前日、高校新記録で連覇した女子7種競技との2冠達成となった。

 陸上第3日の1日は、7種競技で4種目、前日2日は7種競技4種目に1600メートルリレーの予選にも出場。この日は午前10時過ぎの100メートル障害予選を皮切りに、1600メートルリレー準決勝、100メートル障害準決勝、そして午後3時10分からの障害制覇に結びつけた。

 リレー準決勝後は、救急搬送されかねないほどの状態で横たわり、右太ももにも、テーピングが施されていた。それでも約50分後には、何もなかったような表情で障害の準決勝をクリア。無尽蔵のスタミナを発揮し、夕方4時35分から、この日5レース目となる1600メートルリレーの決勝にアンカーで出場。5番手でバトンを受け、ラスト50メートルで猛追しチームを3位に押し上げた。

 「最後のインターハイは、メダルを取って4人の笑顔で終わろうと話していたので、個人の優勝よりうれしい」と喜んだ。