<全国高校総体:陸上>◇7月31日◇山梨中銀スタジアム

 陸上女子1500メートルでは鹿児島女・倉岡奈々(2年)が4分20秒82で初の栄冠。昨年2位の雪辱を果たした。

 倉岡が冷静なレース運びで初Vを手にした。女子1500メートル決勝。スタートから飛び出したのは予選トップだったモニカ・マーガレット(青森山田)だった。400メートル1分4秒、800メートル2分15秒とハイペースでラップを刻んでいくケニア人留学生を倉岡は後方10メートルの位置をキープしながら追走した。

 「モニカ選手はラストで必ずペースが落ちると。勝負にこだわって走ることができた」。ライバルの予選の走りを分析。先行逃げ切りを頭に入れていたため引き離されても焦りはなかった。ラスト300メートルで一気にペースアップし逆転、最後の100メートルでは後続を振り切った。

 昨年の同大会ではモニカの姉のR・ワンジルに敗れ2位。全国中学陸上、国体も2位で悲願の初タイトル。倉岡は「ずっと2番が続いていたんで、やっと優勝できました。これを自信に来年も勝ちたいです」と、連覇を目標に立てた。