日本選手権１００メートル平泳ぎで当時の第一人者、林亨を破り代表に。五輪では男子１００メートル平泳ぎで決勝に進み、１分１秒３４で４位入賞

２０００年シドニー五輪・競泳男子１００ｍ平泳ぎ決勝　４位に入った北島康介

シドニー五輪　競泳男子１００メートル平泳ぎ決勝　北島康介は４位に入りスタンドの声援に応えた

　男子１００メートル平泳ぎ決勝で１分０秒０８のタイムで優勝。世界記録保持者ブレンダン・ハンセン（米国）を退け、競泳では９２年バルセロナ大会の岩崎恭子以来、男子では８８年ソウル大会の鈴木大地以来となる金メダルを日本にもたらした。レース後のインタビューでは、この年の流行語大賞にもなる「チョー気持ちいい」の名言を残した。

　同２００メートルでも２分９秒４４で金メダルを獲得し２冠を達成。男子４００メートルメドレーリレーの銅と併せ３個のメダルを獲得した。

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アテネ五輪競泳　男子１００メートル平泳ぎ決勝　北島康介は腕を水面を叩きつけて喜ぶ

アテネ五輪競泳男子１００ メートル平泳ぎ表彰　金メダルを獲得した北島康介（中）は、日の丸の扇子を持って応援団と一緒にガッツポーズ。左は銀メダルのハンセン、右は銅メダルのデュボス

　男子１００メートル平泳ぎ決勝で世界新記録となる５８秒９１のタイムで優勝し金メダルを獲得。同種目の２連覇は史上初で、競泳２大会連続金メダルは日本人７６年ぶり。レース後は涙を流し、声を詰まらせながら「何も言えねえ」と感激に浸った。

　同２００メートル決勝も２分７秒６４で制し、金メダルを獲得した。五輪での２大会連続２種目制覇は日本人初、平泳ぎでは世界初だった。男子４００メートルメドレーリレーでも銅メダル。アテネに続き３個のメダルを獲得した。

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北京五輪競泳男子１００メートル平泳ぎ決勝　５８秒９1の世界新記録で金メダルを獲得した北島康介

北京五輪・競泳　男子４００ｍメドレーリレー決勝を終えて全競泳競技が終了し、一本締めを行った後、いきなり服を脱がされ胴上げされる北島康介

　男子１００メートル平泳ぎは５位入賞、同２００メートルは４位入賞。３連覇、メダル獲得を逃した。無冠のまま臨んだ男子４００メートルメドレーリレーでは、第２泳者として銀メダル獲得に大きく貢献した。レース後のインタビューで、第３泳者のバタフライ松田丈志が、北島を除く第１泳者の背泳ぎ入江陵介、最終泳者の自由形藤井拓郎の３人で「（北島）康介さんを手ぶらで帰すわけにはいかない」と話し合ったことを明かした。

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２０１２年ロンドン五輪・６日目・男子２００メートル平泳ぎ決勝　銅メダルを獲得した立石諒（右）を抱き寄せる４位の北島康介

ロンドン五輪　水泳男子４００メートルメドレーリレー決勝　銀メダルを獲得し喜びを爆発させる、上段左から入江陵介、松田丈志、北島康介。下段は最終泳者の藤井拓郎

　◆北島康介（きたじま・こうすけ）１９８２年（昭５７）９月２２日、東京都荒川区生まれ。５歳で東京スイミングセンターで水泳を始め、中２から平井伯昌コーチのマンツーマン指導を受ける。本郷高３年で００年シドニー五輪に出場し、１００メートル平泳ぎ４位。０２年釜山アジア大会２００メートル平泳ぎで２分９秒９７の自身初の世界記録を樹立。０３年世界選手権で２冠＆世界記録。０４年アテネ、０８年北京と五輪２大会連続２冠の偉業を達成。昨年ロンドン五輪は４００メートルメドレーリレーで銀メダル。１７８センチ、７２キロ。