女子テニスで、元日本NO・1の森田あゆみ(26=安藤証券)が、予選とはいえ、3年ぶりに全豪の舞台に戻ってくる。腰の故障と、右手首のケガで、14年7月以降、復帰と休養を繰り返していたが、今年、ようやく本格的な復帰のめどがついた。先週のブリスベン国際予選で、15年6月のウィンブルドン予選以来、約1年半ぶりのツアー挑戦となり、太ももも内転筋を痛め予選1回戦で途中棄権したが「久しぶりの試合。出てプレーできるだけで満足するかなと思ったら、負けたくなくて。最後までプレーできなくて、本当に残念」。ただ、その足も今は痛みもなく、10日も全豪の会場で元気に練習した。

 森田は、フォア、バックともに両手打ちで、その強打でジュニア時代から将来を期待された。05年に歴代で3番目に若い15歳で全日本選手権に優勝。ジュニア世界ランクでも3位となり、天才少女として注目が集まった。

 プロ転向後は、11年に自己最高の40位にまで世界ランクを上げ、上位を狙っていたが、持病の腰椎分離症が悪化。リハビリのために、14年8月から約半年間、実戦から離れた。15年3月に復帰したが、今度は右手首に痛みが走り、同年7月に手術。16年6月に1大会だけ出場したのを除き、今度は約1年半、ツアーから遠ざかった。「何度ももう止めようかと思った。痛みが治って復帰してはまた痛みが出る繰り返しだった」。心が折れそうになったが「周りの人が根気よくつきあってくれた」ことで、4大大会のひのき舞台に戻ってこられた。

 当初は、今年の4月を復帰のめどと考えていた。しかし、公傷制度を利用し、エントリーに使えるプロテクトしていた148位の世界ランクが、今年の3月で期限が切れる。期限が切れれば、世界ランクは完全に消滅。ゼロから復帰しなくてはならない。「急いだので、まだ実戦の練習も少ない」。それでも、コートに立ち、ツアーに復帰したことで「何とかして、まずはツアーや4大大会の予選にコンスタントに出られるところまで戻したい」。森田の復帰の年が幕を切った。