【第3クオーター】

 デーモン閣下と120人のXリーグチアリーダーによるハーフタイムショーの後、IBMのリターンで試合再開。WR栗原が自陣26ヤードまでボールを戻した。そして、RB高木のランなどでファーストダウンを獲得。さらにTEスタントンへのパスでファーストダウンを更新した。しかし、続く攻撃でIBMはQB政本がLB寺田、DLジャクソンにサックされてしまう。

 攻撃権がオービックに移り、敵陣46ヤードからのプレー。QBが菅原に代わり、RB望月などを走らせた後、WR木下へのパスでファーストダウンを獲得した。敵陣28ヤードから菅原はTDパスを狙うが、IBMのDB矢部にインターセプトされてしまう。

 自陣21ヤードからの攻撃となったIBMは、フォルススタートの反則で5ヤード罰退。しかし、QB政本からスタントンへのパスでファーストダウンを獲得した。そして、RB高木の中央突破ランでファーストダウンを更新。自陣43ヤードまで前進した。続くWR上広へのパスでさらにファーストダウンを獲得。敵陣29ヤード地点まで入り込んだ。続く高木ランでは前進1ヤードも、WR栗原へのパスでファーストダウンを更新した。エンドゾーンまでは9ヤードとなったところで、オービックが反則。ボールは5ヤード地点に。するとTEスタントンへのパスで3ヤード前進後、政本が自らエンドゾーン左端に走り込み、9分17秒、2ヤードTDランを決めた。TFPキックも決まって、IBMが再度3点差に迫った。

 オービックはDLビーティーJrが大きくリターン。敵陣42ヤードからの攻撃となった。ここでQB菅原はRB成瀬にボールを渡し、3ヤードゲイン。さらにTE高木への29ヤードロングパスでエンドゾーンまで10ヤードに攻め込んだが、ホールディングの反則で10ヤード罰退した。そして4ヤード進むが、続くパスはあわやインターセプトの不成功。さらなるパスも不成功に終わった。そして、33ヤードのFGトライもIBMのDLブルックスにカットされてしまう。

 自陣20ヤードから攻撃でIBMはWR栗原が大きくゲイン。自陣47ヤードにボールが置かれたところで、第3Qが終了した。

【第4クオーター】

 IBMはQB政本がWR上広へロングTDパスを試みるが、惜しくも不成功。その後、政本はオービックDLビーティーJrに3ヤードのロスタックルを食らってしまう。

 オービックはQBがイカイカに戻っての攻撃。WR前田への20ヤードパスでファーストダウンを獲得すると、RB望月がランでファーストダウンを更新した。続いて望月が走り、ファーストダウンを獲得。敵陣41ヤードまで前進した。さらに、望月が2度続けて走り、ファーストダウンを更新した。敵陣29ヤードからもオービックは徹底して望月を走らせる。さらにイカイカも走って、エンドゾーンまで18ヤードに迫った。すると、ここから新人RB李が続けて走り、同12ヤードへ。最後は5分44秒、イカイカからWR萩山へTDパスが決まった。しかし、TFPキックは右に外れ、オービックのリードは9点となった。

 ◆オービックRB望月 5プレー連続で走り、めっちゃ疲れた。でも、1プレー1プレーに集中できた。ランゲームを出せたのは春の収穫と言える。

 ◆オービック古庄ヘッドコーチ 望月は迷いが無くなり、自信を持って走れている。まだまだ走ってもらいたい。成瀬、李もいて、ランのユニットは秋には武器になる。

 ここでIBMはビッグプレーをやり返す。5分58秒、WR栗原が93ヤードのキックオフリターンTD。TFPキックも決まり、IBMが2点差に迫った。

 試合時間は残り6分2秒。IBMはオンサイドキックで攻撃権の維持を図るが、オービックに押さえられてしまう。自陣42ヤードからの攻撃となり、オービックはRB望月のランでファーストダウンを獲得した。すると、またもや望月が走る。しかし、IBMの新人DLリチャードに止められてしまう。ここでイカイカのパスは不成功となり、攻撃権はIBMに移った。

 残り3分50秒。IBMはQB政本はRB鈴木のラン、WR鈴木へショートパスでファーストダウンを獲得を図るも、ゲインは3ヤード。攻撃権を維持できない。

 残り2分19秒。敵陣39ヤードからの攻撃で、オービックはRB望月の連続ランでファーストダウンを獲得した。さらに、望月は連続ランで4ヤード前進。そして、QBイカイカのキープランで3ヤード進んだ。

 残り35秒。オービックは第4ダウンギャンブルでQBイカイカからWR池井へ7ヤードのパスが決まり、ファーストダウンを獲得。攻撃権を得ると時計を進め、激戦に終止符を打った。

 ◆オービック古庄ヘッドコーチ 2月から、選手たちはよう頑張った。シーズンインした時からテンションが変わっていない。今季はオフェンスライン・ユニットの向上が素晴らしく、また、レシーバー陣はイージー・ドロップがなくなった。秋はどこが相手でも全勝しようとやっている。今日は仕留め切れないディフェンスとかがあったので、しっかりアドバンテージが取れるように、鍛え続ける。

 ◆オービックRB望月 秋にまた、いきなりIBMと当たるのは面白い。プレーヤーとして楽しんでいきたい。秋は全勝でいく。オフェンスは35点以上取ると決めていたが、29点終わったので、秋にやり直す。

 ◆IBM山田ヘッドコーチ 勝てた試合だっただけに悔しい。選手は本当によくやってくれたが、点が足りないということは何かが足りないということ。春ということもあって政本を使い続けたが、彼にとって良い経験になったと思う。前半6-16という点差になったけど、そこで気持ちが折れず、選手それぞれがやることをやってくれた。やはりオービックは強いので、一歩ずつ近づいていけるようにしたい。秋には必ず借りを返したい。

 ◆IBM・QB政本 自分ではとても調子が良く、自分のプレーを最大限できたと思うが、簡単なミスも出てしまったことが悔やまれる。秋に向けて、同じ場所で同じ相手ということもあるので、その時は今と逆の状況になっているようにしたい。秋までにさらに力をつけて勝ちたい。