ショートプログラム(SP)首位発進の宇野昌磨(19=トヨタ自動車)が、フリー214・97点の合計319・84点で2連覇を成し遂げた。

 今季初戦ながらSP、フリー、合計の全てで自己ベストを更新し、2本目のジャンプでは4回転サルコーに初成功。トーループ、フリップ、ループに続く自身4種類目の4回転ジャンプを実戦で決め「サルコーは今回跳んでみて、フリップぐらい確率が良くなるジャンプかなと思った。ループよりも確率が良くなると思うので、自分の『挑戦ジャンプ』じゃなくて、自分を『手助けするジャンプ』にしたい」と振り返った。

 今季は2季ぶりに「トゥーランドット」を使用。高得点はマークしたものの「トゥーランドットをあまり演じられなかった。本当にジャンプに気がいってしまって、自分(のジャンプ)を確かめるっていう意味では良かったけれど、トゥーランドットを表現できるように1年間通してやっていきたい」。18年平昌五輪へ、4回転を5本盛り込んだ高難度のプログラムに、その他の要素も質を上げていく。