サーフィンの東京五輪代表候補たちが「前哨戦」でのメダル獲得を誓った。18歳以下の王者を決める世界ジュニア選手権が23日、宮崎県日向市で開幕。日向市駅前広場で行われた開会式には12人の日本チームをはじめ史上最多41カ国から306選手が参加した。

 サーフィン世界大会恒例の「パレード・オブ・ネーションズ」。日の丸を手に駅前広場へと続く沿道の声援に応えた。6万市民の町で、約8000人が集まった。「すごい応援だった。金メダルをとらなければと思いました」と、大会出場4回目となるU-18(18歳以下)ガールズクラスの川合美乃里(16)。チームの主将を務めるU-18ボーイズの西優司(17)も「優勝狙います」と言い切った。

 参加各国が持ち寄ったビーチの砂を透明なボックスに詰める「サンド・セレモニー」は、地元宮崎出身の2人が担当。41番目に大会会場のお倉ケ浜海岸の砂を詰めたU-18ガールズの加藤里菜(16)は「緊張したけれど、声援がうれしかった」。日の丸を手にサポートしたU-16ボーイズの伊東李安琉(りある、15)も「地元だし、頑張らないといけない」と話した。

 開会式後に予定された競技初日は中止。24日朝7時からU-18ボーイズ、U-16ボーイズの各1回戦が行われる。大会はU-18ガールズ、U-16ガールズを加えた4クラスで実施。個人戦とともに、男子8選手、女子4選手の合計点で争う団体戦も行われる。

 日本は昨年、団体戦4位でカッパー(銅)メダルを獲得。史上初めて表彰台に上がった。今大会の目標は個人も団体も金メダル。世界のトップ選手も多く参加する今大会でメダルに輝けば、3年後の東京五輪のメダルも見えてくる。