鉄棒のスペシャリスト宮地秀享(22=茗渓ク)が、13・966点の8位で予選を通過した。予選の上位8人で争われる種目別決勝で、最高I難度の離れ技「伸身コバチ2回ひねり」を決めれば、新技「ミヤチ」と命名される。

 宮地が首の皮一枚で種目別決勝に進出した。2日の男子予選の鉄棒で13・966点と精彩を欠き「(予選で)落ちても仕方ない演技だった」と厳しい表情を浮かべたが、ぎりぎりの8位に食い込んだ。3日の最終4班で最後の演技者の得点がわずかに宮地を下回ると、スタンドの日本代表の関係者から歓声が上がった。

 愛知県半田市出身。筑波大大学院生、中高一貫校で保健体育を教える非常勤講師、体操教室の指導者と3つの顔を持つ。限られた練習時間で「昔から鉄棒しかできなかった」と得意種目に集中し、高難度の離れ技を武器に初めて代表入りした。

 決勝では「伸身コバチ2回ひねり」に挑戦する。主要国際大会で成功した選手がおらず、新技を決めれば名前が付く。国際体操連盟は当初「ヒデタカ」と命名するとしていたが「ミヤチ」に変わった。「自分の名前が付くのは体操選手としてはうれしいこと」と宮地。体操界に自身の勇姿と名前を刻むべく、8日(日本時間9日未明)の決勝に臨む。