種目別決勝の後半5種目が行われ、女子床運動で村上茉愛(日体大)が14・233点をマークし、同種目で日本勢初の金メダルに輝いた。日本女子の世界一は1954年大会で平均台優勝の田中(現姓池田)敬子以来63年ぶり2人目の快挙。

 男子跳馬で白井健三(日体大)が14・900点を出し、2位のイーゴリ・ラディビロフ(ウクライナ)に0・001点差で初優勝した。同種目の日本勢で78年大会の清水順一以来39年ぶり5人目の世界王者。今大会で床運動に続く2冠を達成し、個人総合3位と合わせて計3個のメダルとなった。安里圭亮(相好ク)は14・349点で6位。

 男子鉄棒で宮地秀享(茗渓ク)は最高I難度の新技「伸身コバチ2回ひねり」を決めたが、その後の離れ技で落下して13・733点で5位。女子平均台で村上は13・066点で4位、寺本明日香(中京大)は12・966点で6位だった。

 ◆白井健三の話 冷静に取れた金メダル。最後まで自分の演技が出し切れたことが一番うれしい。この結果が全てオールラウンダーへの道につながっている。

 ◆安里圭亮の話 (初代表で跳躍が乱れ)1本目はもっといい実施ができた。2本目はふわふわしているような感じだった。経験の差が出たのかなと思う。

 ◆寺本明日香の話 こんなに緊張する試合は初めて。(バランスを崩した)ターンが悔しい。でも、そこから諦めずに演技し、評価してもらえたのは良かった。

 ◆宮地秀享の話 金メダルを狙える位置でこの結果なので申し訳なさすぎる。(新技成功も)うれしさは一つもない。自分に腹立たしい気持ちしかない。