20年東京五輪開幕まで今日28日で1000日となり、日本が掲げる「金メダル世界3位」が見えてきた。東京五輪へのスタートとなる各競技の17年世界選手権がほぼ終了。柔道、体操など17種目で、平均年齢22・1歳の世界王者が誕生し「東京五輪の星」になった。日本オリンピック委員会(JOC)選手強化本部の山下泰裕氏(60)は27日に本部長として初めて大会組織委員会の会議に出席。目標の金メダル30個実現に向けて精力的に動いた。

 JOCの選手強化本部では、リオでも複数金メダルを獲得した柔道、レスリング、体操、水泳の4競技に期待する。混合団体で1種目増の柔道で7個、レスリングも男女で6個。体操は団体総合など3個、水泳は競泳で前回並みの2個。ここまでの18個は、今年の成績を見ても現実的な目標だ。

 世界選手権で結果を残したバドミントン、卓球と陸上の男子競歩で3個。追加種目のソフトボール、野球に女子サッカー、女子バレーの団体球技で2個。世界新を出した松田の射撃、混合団体が加わるアーチェリー、フェンシングなどで1個とれれば、24個まで伸びる。

 30個へのカギは空手。昨年の世界選手権で形2個、組手2個の金メダルを獲得した。東京五輪の実施種目は未定だが、男女3階級ずつの組手の半分を制することができれば有力な形の2個と合わせて5個。世界トップレベルにあるスポーツクライミングで1個とれれば、30個の大台に乗る。