20歳の新星、第2シードの高橋悠介(三菱電機)が、大会史上4番目の若さで初優勝を遂げた。第5シードで14年覇者の江原弘泰(26=日清紡ホールディングス)を0-6、6-4、7-5のフルセットで下した。「名前のある大会で優勝できて誇りに思う。本当にうれしい」。

 第1セットは「少し緊張した」。足が動かず、スタートから一気に7ゲームを連続で失った。江原の緩急を織り交ぜた切った張ったのプレーに手を焼き、得意の強打でミスを連発。しかし、第2セット第2ゲームで、1ゲームを始めて奪い落ち着いた。

 17日に20歳になったばかりの若さとパワーで、最後は江原を振り切った。マッチポイントが決まると、両手を突き上げ、ラケットを放り投げた。

 男子シングルスの最年少優勝は89年の谷沢英彦で17歳9カ月。