女子はGPデビュー戦でショートプログラム(SP)10位と出遅れた本田真凜(16=大阪・関大高)がフリーで3位の125・64点と巻き返し、合計178・24点で5位に入った。前日のSPで最低のレベル1だったスピンも、3つ全てでレベル4。平昌五輪代表争いのライバル三原舞依、樋口新葉も出場するGP中国杯(11月3日開幕、北京)に向け、笑顔が戻った。

 本田が力強く握った両拳を上下に揺らした。動揺で顔色を失ったSPから一夜。ジャンプの失敗を引きずり、浜田コーチから「すごく甘い」とバッサリ切られたスピンで反省を生かした。回転数を満たし、拍手を呼び込んだ3つのスピンは全て最高評価のレベル4。ジャンプもほどほどにまとめ「今日、自分ができることは全て出せた」と声のトーンが明るくなった。

 52・60点に沈んだ前日は、ホテルに戻ってからも「ちょっと寝て、起きたらまた夜で…」と演技の不出来を引きずった。この日早朝の公式練習も締まらない様子だったが「自分でいつ切り替えたかは分からないけれど、逃げて終わるだけじゃなくて良かった」。上位6人が出場するGPファイナルは、2季連続で24ポイント(P)が最低ライン。7Pの本田は中国杯優勝の15Pを加えても届かず、出場は絶望的。それでも復活の兆しは確かにつかんだ。

 教え子の成長を願う浜田コーチは、5人抜きにもあらためて「まずはちゃんと練習することを覚えて欲しい。アスリートとして粘着質なところがなさ過ぎる」と指摘した。11月3日の中国杯開幕までは2~3日間、痛めている左臀部(でんぶ)の回復に専念し、大目標の平昌五輪を目指す。【松本航】

 ◆GPシリーズのポイント 6大会のうち各選手・組(ペア、アイスダンス)が出場できるのは最大2大会。ポイントは1位=15、2位=13、3位=11、4位=9、5位=7、6位=5、7位=4、8位=3と設定されており、その合計で上位6人(組)がGPファイナル(12月7日開幕、名古屋)に出場できる。出場2大会とも表彰台争いをすることが、ファイナル進出に近づく条件となる。