レバンガ北海道が69-66で三遠ネオフェニックスを下し、今季最多タイ、2度目の4連勝で17年を締めくくった。1点リードの第4クオーター(Q)残り11秒、折茂武彦選手兼社長(47)がチームの17年ラストスコアとなるフリースロー2本を成功、今季2番目の4931人のファンの声援に応えた。「非常にいい1年だった。観客動員も増え、勝ち越せて年を越せる。来年への弾みにしたい」。2役を兼ねる男らしく、満足そうに言った。

 自ら「Bリーグで最高のコスパ(コストパフォーマンス)だよね」と冗談めかす。推定年俸700万円で、チーム日本人選手最多の236点をたたき出す。開幕後も全体練習後の講演会や営業回りで道内を駆け回り、スポンサー企業は200社を超えた。観客動員もリーグ3位。「あまりに時間がなく」(折茂)、昨年体のメンテナンスを受けた個人トレーナーとの契約はできない。今月は腰痛を痛み止めで散らしながら、コートと経営の両方で結果を出してきた。

 この日も試合後、慌ただしく会場を後にし、支援企業などとの会食に向かった。今日から1月4日まで体を休め、5日からはまた2週間後のリーグ再開に向けて始動する予定だ。「厳しい戦いは待つが、プレーオフ以上を狙いたい。正月は久しぶりに寝正月かな。最近は年のせいか、8時のアラームが鳴る5分前には起きちゃうんだけどね」。ひとときの休息を経て、また、47歳が輝く。【中島洋尚】