昨年の競泳世界選手権200メートル個人メドレー銀メダルの大橋悠依(22=東洋大)は7日、都内でイトマン東進所属契約記者発表会見に臨んだ。イトマン東進所属の選手として出場する初めての大会は日本選手権となる。

 大橋は「水泳が仕事になる。練習して結果を出す努力をするのはもちろんのこと、他の勉強もして、競技にプラスしたい。最初は高校時代から興味があった栄養の勉強をしてみたいと考えている」と社会人への決意を表した。練習はこれまでと変わらず東洋大を拠点とし、平井伯昌コーチ(54)の指導を受ける。

 幼稚園時代に彦根イトマンスイミングスクールで水泳を始め、高校卒業まで拠点としていた。昨年9月に彦根のスクールを訪れた際、恩師からは「イトマンでやってほしいな」との言葉も掛けられたという。憧れている入江陵介(28=イトマン東進)の存在も所属先の決め手だった。「小学生のころは背泳ぎを専門にしていたので、小学2、3年のころから入江選手のすーっと進むきれいな泳ぎにあこがれていた。小学4、5年生の時にはサインをもらって喜んだことを覚えています」。憧れの入江と同じ所属となり「より一層間近で過ごせるので、いろんなことを盗んで頑張りたい」と笑みを浮かべた。

 9日に開幕する平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)は、大橋はテレビで観戦すると言う。「自分の力を出し切って楽しんでほしい。注目しているのはジャンプの高梨選手、葛西選手、ノルディック複合の渡部暁斗選手。金メダルを取ってほしいです」とエールを送った。