静岡市を拠点に、プロバスケットボールのBリーグを目指すクラブチームが設立されることが2日、日刊スポーツ静岡支局の取材で分かった。特定非営利活動法人「静岡エスアカデミア・スポーツクラブ」が母体になり、今年4月から活動する。選手はチームが正式にプロ化するまでは、市内の企業で働きながらクラブでプレーしていく。関係者によると、現段階5選手を確保しており、1年目は10人前後の選手をそろえる予定。外国人選手の確保にも動いている。

 Bリーグ参入の可能性は「最短3年」になる。国内バスケットボールのリーグは、来年度からBリーグ(1部、2部、3部)を頂点とし、全国9ブロックに分けた地域リーグ、各都道府県リーグが設定され、各リーグの入れ替え戦も実施する。新チームは県リーグに所属する。だが、Bリーグ3部に上がる際には「B3加盟クラブライセンス」の取得が必要になる。そのためには、設備の充実とスポンサーを募り、財務状況を安定させる必要がある。

 その上で今後、注目されるのは、静岡市民文化会館を再整備して建設が検討されている最大7000席規模のアリーナだ。市による再整備計画案は、昨年12月18日、有識者による懇話会に示された。Bリーグ1部加盟のためのホーム基準は、5000席以上のアリーナ。チームの強化と静岡市の動きが伴えば、夢は現実になる。