ブレイヴキングス刈谷の7年ぶりの王座を目指す戦いが始まる。6月13日、ハンドボールの国内最高峰リーグHのプレーオフ(東京・代々木第一体育館)初戦となる準決勝に登場。

ここ5季は全て準優勝で、いずれも決勝で豊田合成名古屋に屈してきた。今シーズンこそ、レギュラーシーズン(RS)1位通過の勢いで頂点まで駆け上がる。

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ブレイヴキングス刈谷の36歳の主将、渡部仁は「優勝と2位では大きく違いますから。刈谷をハンドボールの街にしたい」と力を込めた。優勝した7年前のキャプテンは、今季6年ぶりに大役に復帰。「ガラじゃない」と言いながらも、チームをまとめてRS1位に導いた。

コミュニケーションを一番にシーズンに臨んだ。「ディフェンスは特にコミュニケーションが大事。元々点は取るチームだけど、取られるチームだった」と自戒を込め、「今年に入ってからディフェンスがよくなった。リーグ一じゃないですか」と胸を張る。

年齢的には大ベテランの域だが「今が一番いい状態」と言う。これまでランニング練習は嫌いで苦手だったが、今年は積極的に取り組んだ。「嫌なことを遠ざけることをせず、走りの練習を増やした。精神的に大人になったということですかね。成長しました」と笑った。

昨年もRSは1位だったが頂点には立てなかった。「去年はうちが2敗した(豊田)合成が他のチームに負けたから1位になれただけ。今年は合成に勝った(1勝1敗)経験をもってプレーオフを迎えられる。同じ1位でも気持ち的には違います」。今も進化を続ける“鉄人”の目には、しっかりと7年ぶりの頂が映っている。

 

【ブレイヴキングス刈谷 今季RSの記録トピック】

◆リーグ戦24連勝 これまでの16連勝を大きく更新するチーム新記録(リーグ記録はホンダの34連勝)。

◆シーズン25勝 リーグ記録

◆1試合50得点 25年12月6日のEFBM東京・神奈川戦でマークし、チーム新記録&リーグタイ記録。

 

◆昨季プレーオフVTR 今季と同様にRS上位の男子6、女子5チームが出場。男子は1回戦でジークスター東京がトヨタ自動車東日本宮城に、大同東海がレッドトルネード佐賀に勝ってそれぞれ準決勝に進出。ジークスター東京は豊田合成名古屋に、大同東海はブレイヴキングス刈谷に敗れ、決勝は5年連続で豊田合成名古屋とブレイヴキングス刈谷の顔合わせとなった。決勝戦は、立ち上がりから主導権を握ったブレイヴキングス刈谷が前半を15-14とリードして折り返したが、後半に豊田合成名古屋が地力を発揮。31-27と逆転して初代王者に輝くとともに、日本リーグ時代から5連覇を達成した。女子はブルーサクヤ鹿児島が初代女王の座に就いた。

 

◆リーグH 日本リーグを前身に生まれた国内最高峰の新リーグで、24年9月に男子14チーム、女子11チームで開幕。将来のプロ化を視野に入れ、地域名を入れたチーム名やプロ契約選手の人数、1試合あたりの観客動員などを段階的に義務化していくことも発表された。ホーム・アンド・アウェーによる2回戦総当たりのレギュラーシーズンを行い、上位チームがプレーオフに進出して優勝を争う。25-26年シーズンもチーム数は変わらなかったが、来季26-27年シーズンから男子に堺リエゾンが新たに加わる。リーグHの「H」には、「HOME」(地域とともに歩む)「HOPE」(希望をもって進む)「英知」(英知を集め、成長する)との思いが込められている。