世界44位の大坂なおみ(20=日清食品)が世界1位を破る快挙で、ツアー初優勝に王手をかけた。シモナ・ハレプ(ルーマニア)に6-3、6-0。日本女子が世界1位から勝利を挙げたのは、96年に伊達公子が国別対抗戦フェド杯でグラフ(ドイツ)に勝つなどして以来、22年ぶり史上2人目で3度目。

 ◆日本女子の世界1位撃破 75年に現行のコンピューター世界ランキングができて以降、日本女子が世界1位に勝ったのは伊達公子だけだった。96年4月の女子国別対抗戦フェド杯ワールドグループのドイツ戦で、7位の伊達が1位のグラフをフルセットで破った。2度目は伊達が最初に引退した最後の大会で、同年ツアー最終戦チェース選手権(WTAファイナル)1回戦。9位の伊達が5-4リードで相手のセレシュ(米国)が棄権。セレシュは93年4月に試合中に背中を刺され、ツアーから離脱。95年8月の復帰から96年末まで暫定で1位にランクされていた。