スポーツメーカーのミズノ(大阪市)と大体大(大阪・熊取町)が22日、同大学で体育・スポーツを通じた連携と協力に関する協定締結式を行った。大きな目的として協業で地域貢献を行い、大学だけではなく地域全体をスポーツで活性化させることを挙げ、ミズノの水野明人社長(68)は「(大体大は)スポーツに理解が深い大学。日本版NCAAのモデル校にもなっており、連携できて光栄です」と笑顔を見せた。

 大体大は来月に「スポーツ局」を新設。大学スポーツの活性化や、大学全体の振興を図るための体制整備に取り組んでいる。協定締結で地域への貢献だけでなく、学生のインターンシップ実施やミズノの社員による授業の開講などの案があり、アスリートだけでなく、スポーツ界の発展に寄与する人材育成を目指す。同大学の岩上安孝学長は「息の長いお付き合いをさせていただきたい」と熱い思いをにじませた。

 運動部の強化に向けても、新たなアプローチだ。ミズノの担当者は「(用品を)使っていただける部のパフォーマンスアップにつながれば良いと思います。大学の部活動も地域、OBの応援があって強くなると思うので、(地域貢献で)そのサポートもしていきたい」とし、大体大の担当者も「お力を借りたい。トップレベルの(選手の)サポートをされている知見を学びたい」と“新パートナー”に期待を込めた。