フィギュアスケートの世界選手権で銀メダルを獲得した女子の樋口新葉(東京・日本橋女学館高)が27日、開催地のミラノから成田空港に帰国して取材に応じ「(シーズンの)最後の最後で結果を出せたことがうれしかった」と満面に笑みを浮かべた。

 ショートプログラム(SP)8位から挑んだフリーではほぼ完璧な内容で2位と挽回した。平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)出場をあと一歩で逃し、4年後の北京冬季五輪へ「倍返し」のスタートを誓った舞台で結果を出し「失敗しても諦めない気持ちを出せた。奇跡的にとれたメダル」と実感を込めた。

 今後は4回転ジャンプやトリプルアクセル(3回転半)といった大技の習得へ意欲を燃やす。17歳のホープは「今回の結果が奇跡的と言われないように、もっともっと自信をつけられる練習をしていきたい」と気持ちを新たにした。