平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)のフィギュアスケート女子で金メダルを獲得したロシアのアリーナ・ザギトワ選手(15)が27日、モスクワで今季終了の記者会見に出席し、秋田犬保存会から贈呈される子犬について「頂くのは雌犬だが、男の子の名前の『マサル』と名付けるのは変わらない」と語った。ロシア語で女性風に「マーシャ」に変更しようと検討したプランを否定した。

 ザギトワ選手は「五輪前の新潟の合宿で秋田犬を知った。日本の犬なので名前を日本語にするのは筋が通っていると思う」と話した。勝利を意味する言葉を自分で探し「マサル(勝る)」に決めたという。

 秋田犬保存会によると、贈呈する候補となる子犬の写真を何枚か送ってザギトワ選手に選んでもらい、5月3日に秋田県大館市で行われる秋田犬の姿形を競う全国大会で披露。5月下旬から6月上旬にモスクワで引き渡される予定。

 ザギトワ選手は新潟滞在中に雑誌で見た秋田犬の写真が気に入り、母親に飼いたいと相談。母親が「五輪でいい演技をしたら考える」と答えたやりとりが日本でも報じられ、秋田犬保存会が贈呈を決めた。