リオデジャネイロ五輪レスリング女子75キロ級代表の渡利璃穏(26=アイシンAW)が、2年ぶりにマットに帰ってくる。日本レスリング協会は8日、全日本選抜選手権(6月14~17日・駒沢体育館)のエントリーを発表。リオ五輪後、悪性リンパ腫で闘病していた渡利は強化委員会推薦選手として68キロ級に出場する。

 リオ五輪後の検査でリンパ腫が判明した渡利は、抗がん剤や放射線による治療を続けていた。昨年6月の全日本選抜はスタンドで観戦し「久しぶりに見るとやりたくなる」と順調な回復ぶりをアピール。今年に入ってからは地元島根のイベントで小学生らを指導し、4月には新潟・十日町の代表合宿に五輪以降初めて参加するなど20年東京五輪へのスタートを切っていた。