平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)のスピードスケート・ショートトラック男子1000メートルで5位に入った坂爪亮介(28=タカショー)が9日、現役引退を発表した。

 所属先を通じてコメントを発表し「私が集大成として位置付けた平昌オリンピックを終え、私の中で全てを出し切ったと思います。次のシーズンも続けるかどうかを考える中で、私の心の中に、次を目指すエネルギーや選手として大事な目標がないと感じました。覚悟がない選手は続けられないと思い、引退することを決断いたしました」と引退に至った理由を説明した。その上で「1人で何かを成そうとすることはとても難しく、サポートが必要不可欠でした。支えてくださった方々に感謝しています。一緒に夢を追い、いろんな感情を共有できたこともとてもうれしかったです。ありがとうございました」とつづった。

 坂爪は、14年ソチ、今年2月の平昌と2大会連続で五輪に出場。ショートトラック選手としては長身である181センチの体を生かし、エースとして日本代表をけん引してきた。平昌五輪での1000メートル5位は日本勢3大会ぶりの個人種目入賞だった。