女子世界1位の上地結衣(24=ユニクロ)が同10位のサコーン・カンタシット(46=タイ)を6-1、6-0で圧倒し、大会6連覇に王手をかけた。

 昨年の準決勝と同じカードを制した上地は「6-1、6-0のスコアは初めて。リターンゲームからの展開がよかったと思います」と納得の表情だった。

 狙いは「オフバランス」。独特のタイミングと配球が持ち味の技巧派サコーンに、決して十分な体勢で打たせなかった。トップスピン、スライスとも相手コートの奥深く、両サイドに運んだ。走らせて体勢を崩し続けたことが完璧な勝利につながった。

 サコーンには初対戦から3連敗したが、その後6連勝と苦手意識も振り払った。「決勝でも自分のプレーに徹して、皇后杯初の優勝者になりたいです」。上地は決勝のザビーネ・エラーブロック(42=ドイツ)戦の必勝を誓った。