東地区2位のアルバルク東京が、中地区王者でレギュラーシーズン勝率総合トップのシーホース三河とのチャンピオンシップ(CS)準決勝第2戦を、延長戦の末73-71で勝利し、ファイナル進出を決めた。

 第1クオーター(Q)から、馬場雄大(22)がダンクシュートを決めるなど気迫のこもったプレーを見せ、21-12とリードする。第2Q、3Qでさらに点差を広げ、第4Q残り9分5秒では16点差で引き離す。しかし三河の意地の追い上げによって第4Q残り9・9秒で三河のエース比江島慎(27)の3点シュートで同点に追いつかれ64-64。第1戦に続き5分の延長戦に突入。延長戦ではいきなり4点を先制されたものの、ジャワッド・ウィリアムズ(35)、小島元基(24)のジャンプショットで同点とし、さらに馬場が2本のフリースローを確実に決めるなどで73-71で勝利した。A東京は準決勝の第1戦、第2戦を2連勝とし、26日に神奈川・横浜アリーナで行われるファイナルへの切符を手にした。

 チーム最多の26得点を決めた、エース田中大貴(26)は「非常にいい2連勝だった。第2戦でこういう勝ち方ができて、やっぱりみんな来週もいいかたちで入れるんじゃないかと思いますし、あと1試合だけなので、本当にいい準備をして出し切りたい」とファイナルを見据えて意気込んだ。

 馬場はこの三河戦を1つの大きな勝負と思って臨んだ。「昨年チャンピオンシップではアルバルクを含めたアウェーチームが連勝していたことがなかったので、自分たちはこの試合に強い気持ちを持って挑むことができた。この結果がこの勝ちにつながったのではないか」と振り返った。

 今季から指揮を執るルカ・パビチェビッチ監督(49)は「今日の反省点は、延長戦に入ってしまった、リードをつめられ40分の中で勝ち切れなかったところです。しかし、我々チーム・選手は気持ちを切り替えて戦いました。延長戦にも何度か相手チームにリードを広げられる展開もありましたが、もう1度自分たちに展開を引き戻した強い気持ちが、勝利につながったんだと思います」とチームを誇った。

 A東京のファイナルの相手は東地区王者の千葉ジェッツに決まり、東地区同士の対戦カードとなった。千葉もこの日行われた準決勝第2戦で西地区王者の琉球ゴールデンキングスに72-64で勝利し、ファイナル進出を決めた。