アメリカンフットボールの日大選手が関学大との定期戦で悪質な反則行為をした問題で、日大の内田正人監督(62)の引責辞任表明から一夜明けた20日、関学大の鳥内秀晃監督(59)が兵庫・西宮市内で取材に応じた。

 関学大は24日までに日大から届く再回答書を見た上で3度目の会見を開く。そのため鳥内監督は「ノーコメント」と前置きした上で「真相が欲しいだけ」と胸中を明かした。前日19日に内田監督ら日大から初めて直接謝罪を受けたことには「謝罪があったという事実だけは(部員に)伝える」と説明。内田監督が会見で関学大の正式名称「関西(かんせい)学院」を「かんさい学院」と読み間違えていたことには、鳥内監督はうっすらと笑いながらコメントしなかった。

 日大選手の反則行為で全治3週間のけがをした関学大2年生QBとその父親も、内田監督らによる謝罪の場に同席した。この日、父親は大学を通じて「日大選手がどうしてあのようなプレーをしたのかの説明がなかったし、指示があったかも(監督が)話されなかったので釈然としない。関東学生連盟にしっかり調査して真実を明らかにしてもらいたい」とのコメントを発表した。