フィギュアスケート男子で平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)銀メダリストの宇野昌磨(20=トヨタ自動車)が28日、今季の新フリー「月光」を初披露した。丸善インテックアリーナ大阪で行われたアイスショー「ザ・アイス」に出演。大トリで登場し、観客から大きな拍手を受けた。

 冒頭は3回転サルコーで入り、演技後半は4回転トーループにも成功。しっとりとした曲調の前半から、後半には激しくなる名曲を滑り終えると「正直、やりこむことができていない。いいも悪いも分からないです。とりあえず4分を滑りきりました」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 今季からは新ルールが適用され、男子のフリーの演技時間は昨季までの4分半から4分に短縮された。ジャンプの数は8本から7本に減ったものの、30秒短縮でジャンプ1本減ということで、宇野も「すごくバタバタする」と正直な感想を明かす。その上でジャンプなどに対する出来栄え点(GOE)はこれまでの7段階(+3~-3)から11段階(+5~-5)となった。秋のシーズン本格化に向けて、新ルールへの対応はキーポイントになってくる。宇野も「慣れて、もっと表現できるように頑張りたい。跳べているジャンプを確率良く、きれいに跳べるようにしたい」と質の向上を求めていく。