新生レバンガ北海道は、開幕戦連敗の悪夢を振り払うことはできなかった。大阪エヴェッサ(西地区)との開幕戦を68-74で落とした。初陣勝利を逃したジョゼ・ネト監督(47)は「自分たちがやりたいバスケが今日はできなかった。敗戦は全部自分の責任」と悔しがった。

序盤から先行され、インサイドを固める相手に外からシュートを打つも、前半のシュート成功率は32・3%と波に乗れなかった。後半は司令塔の松島良豪(26)を起点に、新加入デイビッド・ドブラス(37)、2季目マーク・トラソリーニ(28)が得点を重ね、第4Q残り46秒で2点差まで追い上げたが、力尽きた。

ネト監督が「歴史を変える」と臨んだが、07年から続く北海道チームの開幕戦連敗は12になった。それでも、日本人最多11得点の松島は「監督から攻めていって欲しいと求められている。後半は攻め気を出していけた」。どこからでも得点を狙う新監督が理想とする攻撃スタンスは示した。

課題だったリバウンド数も大阪と同数。15リバウンドとセンターの役割を果たしたドブラスは「その数字を出してもチームが勝てないのであれば、もっとやらないといけない」と満足しない。敗れたが4738人の観衆を最後まで沸かせた。「しっかり切りかえて、明日は勝って観客と笑顔で終わりたい」とドブラス。ホームで今季初白星を目指す。【浅水友輝】