2020東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は19日、パラリンピック(20年8月25日開幕)の競技日程を発表した。

史上最多4400人が全22競技で争う大会は12日間。大会の盛り上がりが続くように人気競技をバランスよく配置し、幅広い層が観戦できるよう時間設定が配慮された。

◆水泳でスタート 開会式翌日の26日は競技初日。午前9時に水泳、ゴールボール、卓球、車いすバスケットボール、車いすフェンシングの5競技で競技が幕を開ける。水泳はリオ大会でも陸上と並ぶ7個のメダル(銀2、銅5)を獲得した有力競技。五輪で沸いたオリンピックアクアティックセンターで、日本勢がメダルラッシュをみせる。

◆中盤も注目 今夏の世界選手権を制した男女混合の車いすラグビーは、これまで大会終盤だった決勝戦を8月30日に実施。大会中盤の見どころになる。さらにメダル有力選手がいるトライアスロンも29、30日。お台場から豊洲市場まで走る過去最も「都会的なコース」が熱戦に沸く。

◆締めは人気競技 最終日の9月6日は男女マラソン、車いすバスケットボール男子決勝など大会を代表する注目競技が行われる。前回大会のマラソンは視覚障害のクラスで銀メダルと銅メダルを獲得。東京でも期待は大きい。

◆家族連れで 各競技の実施時間は過去大会よりも前倒しされた。終了はほとんどが午後10時前。早めの時間に終わることで子どもにも観戦しやすい環境をつくり、家族連れなど幅広い世代の観戦を可能にする。

国際パラリンピック委員会(IPC)最高執行責任者のハビエル・ゴンザレス氏は、この日までの組織委員会との事務折衝を終えて「大会の22カ月前に競技日程が発表されたことはすばらしい。観戦する人が予定をたてられる」と話した。入場券の一般販売は来夏にスタートする予定。