女子59キロ級で16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)63キロ級金メダルの川井梨紗子(23=ジャパンビバレッジ)が、昨年の60キロ級に続き、2大会連続で金メダルを手にした。決勝で今年の欧州選手権覇者エリフジャレ・エシリルマク(トルコ)を8-0で退け、8月のジャカルタ・アジア大会62キロ級で3位に終わった悔しさを晴らした。59キロ級は非五輪階級。

女王の目から涙があふれた。川井は「試合が2日間にわたり、緊張感が長く続いていた。連覇うんぬんではなく、勝てたことがうれしかった」。決勝の相手は欧州王者だったが、スピード、技のキレ、すべてで上回った。第2ピリオドでは巧みな崩しから持ち上げ、マットにたたきつけた。4試合で1ポイントも与えなかった。今回の59キロ級は五輪階級ではなく、上の階級には一緒に東京五輪を目指す妹友香子(至学館大)がいるため、57キロ級での五輪挑戦が濃厚で伊調馨との激突が予想される。今夏から国立スポーツ科学センターでのウエートトレーニングを取り入れ、男子選手とスパーリングをこなす。「全てが東京五輪の金メダルにつながればいい」と話した。