男子テニスで世界9位の錦織圭(28=日清食品)が約2年半ぶりに代表復帰か。来年2月1日から行われる男子国別対抗戦デビス杯(デ杯)日本-中国(広州)戦出場を、錦織が前向きに検討していることが19日、分かった。出場となれば、16年9月のウクライナ戦以来となる。

最終結論はまだだが、錦織自身は「出ます、たぶん」と前向きだ。ただ、全豪直後の週で、疲労がたまっていることも考えられる。デ杯後、1週間を挟み、2月11日からは新たにロッテルダムの大会に出場予定で、デリケートな時期だ。

20年東京五輪には、絶対ではないが、デ杯にからんだ出場条件がある。同五輪までの4年間で3回、その内の1回は19年か20年に、要請された場合はデ杯代表入りする必要がある。

錦織が前回のリオ五輪以降、出場したデ杯は1回だけ。残り2回を来年以降でクリアしておきたい。錦織サイドも「出ておきたい」と話す。

テニスは4大大会があり、五輪への意識が他競技と少し違う。その中で、来年のデ杯への出場はその先に東京五輪があり、30歳まで少なくとも現役続行の意思ありということだ。

来年はデ杯が新たな形となって生まれ変わる。日本男子テニスは、今年、錦織以外にもツアー優勝者が2人誕生。過去最強といわれる。中国に勝ち、日本のエースが11月に行われる決勝ラウンド(マドリード)で、世界最強国に挑む。