女子シングルスで3年ぶりの優勝を目指す奥原希望(23=日本ユニシス)が2連覇を狙った山口茜(21=再春館製薬所)を2-0で破り、日本人対決を制して決勝へ進んだ。2日の全日本総合選手権の決勝で敗れた相手に雪辱した。日本勢は5種目中4種目で決勝に進出した。

2日の全日本総合選手権決勝の再現となった試合は、奥原がリベンジした。第1ゲームは中盤追い付かれたが、慌てずに突き放して先取。第2ゲームは10-11からライン上にシャトルが落ちる好ショットなどで6連続得点して押し切った。

スピードと攻めに重点を置いてミスにつながった前回から修正。「誰にも負けていない」と絶対の自信を持つストローク戦から早めに仕掛けた。思い描いた通りの快勝に「(ラリー戦を)受けて立って同じ土俵で勝負しようと思った。すごく楽しかった」と話した。

山口との対決は今年だけでも5度目。20年東京オリンピック(五輪)を見据えて高め合うライバルとの対決を制し「新たな学びを得られた」と手応えを感じた。3年ぶりの頂点へあと1勝。決勝は世界ランク6位のプサルラ(インド)と対戦する。16年リオデジャネイロ五輪準決勝で敗れ、昨年の世界選手権では決勝で1時間50分の死闘で勝利した宿敵だ。ケガで苦しんだ時期を乗り越え、1年を最高の形で締めくくる。