今大会注目を集めたU-18日本代表の聖和学園(宮城)今野紀花(3年)が、不本意な形で高校バスケ最後の試合を終えた。

第1クオーターだけで3ファウルを重ね、ディフェンスの制約を受ける苦しい展開。180センチ台の留学生を止めきれず、後半以降に点差を離され、過去全国大会で連敗中の岐阜女(総体2位)に雪辱できなかった。

それでも今野は「急にファウルを3回取られて『やってしまった!』と思いましたが、切り替えないと試合も続く。1回忘れました」と攻撃ではゴール下に積極的に飛び込み、チーム2位の19得点をマーク。卒業後には全米選手権で2度準優勝の強豪、米ケンタッキー州にあるルイビル大への進学が決まっている。注目度は高く、この日も初日から3日連続でミックスゾーンのある別室で試合後の会見が行われた。涙はなく、「(今大会は)すごく悔しい思いをした。何もできなかったけど、この気持ちを忘れず、次に生かしていきたい」と新たなステージへ前を向いた。