レスリング女子重量級陣が9日、フィンランドで行われる国際合同合宿のために出発した。
10カ国近くを集め、68キロ級以上の選手が一堂に会するレスリング界でも初の合宿で、国際レスリング殿堂入りの女子の草分け的存在、吉村祥子コーチ(50)が世界の強豪国に声をかけて実現にこぎつけた。成田空港での出発時には「日本は軽量級は世界トップですが、重量級は金メダルに届いていない。海外のトップ選手と練習することで、自分の課題や強みに気付いてほしい」と狙いを語った。
過去のけん引役は、04年アテネ、08年北京五輪で当時最重量級だった72キロ級で銅メダルを獲得した浜口京子だった。第一人者の試合出場が遠ざかると、16年リオ五輪では69キロ級の土性沙羅が金メダルも、75キロ級に出場した渡利璃穏は2回戦敗退。世界選手権では76キロ級で皆川博恵が17、18年銅メダルと気を吐くが、層は厚くない。女子は体格的に重量級が少なく、国内環境だけでは強化に限界もあった。
これまでも単身でカナダ遠征などを行ってきた皆川は「選手としてはありがたい。金メダリストもくる」と歓迎した。合宿はリオ五輪75キロ級金メダルのエリカ・ウィーブ(カナダ)らが参加。日本勢は17日に帰国する。【阿部健吾】


