【東莞(中国)=松熊洋介】日本はモンテネグロとの最終戦も敗れ、5試合で1勝もできずに全日程を終了した。

八村、篠山の2人が離脱し、何もできず、主将の渡辺が「代表として恥」とまで言った7日のニュージーランド戦から2日。このままやられっぱなしで終わるわけにはいかないと、気合が違った。ゴール中央から先制シュートを決めると、得意の中央から切り込んでのシュートを決めるなど第1クオーター(Q)だけで8得点。8点リードされた第2Q序盤には13点を奪い、第3Q残り6分6秒では同点に追いつく豪快なダンクシュート。ベンチに向かって吠えた。

それでもリードすることはできなかった。この日は3点シュートを10本以上放ったが、1本も決まらなかった。相手には8本決められ、大きな差となった。

前日8日は初めて全体練習を中止。肉体的疲労を取るためだったが、どちらかといえば、バラバラだったチームを立て直すための休養だった。自主練習に現れた比江島は「オフェンスもディフェンスもうまくいってない」とチームの状況を説明した。8日夜には選手だけでミーティングを行い、初勝利へ士気を高め、最終戦に乗り込んだ。試合前練習では、これまで見られていた笑顔は一切なかった。左足親指を骨折した篠山も試合前にコートで声を出しながらサポートした。日本一丸となって戦った5試合だったが、自分たちのバスケットをさせてもらえず、勝利を日本に届けることはできなかった。