【深セン(中国)28日=吉松忠弘】ツアー最終戦WTAファイナル(中国・深セン)に2年連続で出場し、開幕戦で自身初の勝利を挙げた世界3位の大坂なおみ(22=日清食品)は試合のなかった28日、会場の練習コートで約1時間ほど練習した。

日本テニス協会の吉川真司女子代表コーチが、ネット際で球を手で出し、それを縦回転をかけてネットを越す練習で、手に回転をかける感覚をしみこませた。

10月6日に北京で行われていた中国オープンで優勝。すぐに日本に戻り、今大会に出発する23日まで、味の素NTCに泊まり込み、練習を積んできた。ホテルに泊まり、練習だけNTCに通うこともできたが、自ら志願して“缶詰合宿”を選んだという。吉川コーチも「今大会に向けた決心と覚悟を感じる」と、今季最後の大会で優勝するんだという意気込みが高いようだ。

また、今年の最終戦には、ベンチッチ(22)、バーティ(23)、アンドレースク(19)といった22歳の大坂と同年代か年下の選手が加わり、ライバル心をかき立てられているという。土橋登志久女子代表監督も「彼女たちに勝って(今季を)終わりたいという気持ちが強いのではないか」と話した。

大坂の第2戦は、日本時間29日午後7時半以降の開始で、同1位のバーティと対戦する。同日、大坂とクビトバの両者が勝った場合だけ、大坂の準決勝進出が決まる。