20年東京オリンピック(五輪)でマラソン、競歩の札幌で開催されることに関して、日本陸連は5日、都内で会見を開いた。

麻場一徳強化委員長、瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー、河野匡長距離・マラソンディレクター、山下佐知子女子マラソン五輪強化コーチ、今村文男競歩五輪強化コーチが出席。ロード種目のトップがずらりとそろった。

麻場委員長は、IOCが札幌開催の理由とした「アスリートファースト」について、反論した。

「アスリートファーストはどの視点か、ですよね。IOCは東京よりも札幌が気温が低いとか湿度が低いとかでアスリートに優しいと言ったと思う。我々、強化の立場からすれば、選手は毎日、血のにじむような努力をして、代表権を勝ち取っている。また選手を支えるコーチ、スタッフも4、5年にわたって努力をしている。それを無駄にしない、それが(我々の)アスリートファースト。IOCのいうアスリートファーストは、本当のアスリートファーストじゃない」。やんわりとした口調ではあったが、強い言葉で解釈の違いを表明した。