総合空手の世界大会「第1回オールスタイル・カラテ」(24日、モスクワ)に夢源会(新潟市)所属の中学生2選手が出場する。

14~15歳の部64キロ以下級の高見悠(高志中教校3年)と12~13歳の部69キロ以下級の岩木烈生(れお、新大付新潟中1年)だ。高見は初の国際大会で、岩木は、優勝した3月のアジア・太平洋青少年格闘技大会に続く2度目の国際舞台。ともに世界の頂点を目指す。

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岩木は国際大会2連勝を狙ってモスクワに乗り込む。「やるからには優勝」と言い切る。週2、3回の道場での練習に加え、自宅では筋トレを行い、常に心身を鍛えてきた。

3月のアジア・太平洋青少年格闘技大会では国際大会初出場で初優勝。ただ、「優勝したけど、内容は納得していない」。得意の蹴りで圧倒したが、蹴り一辺倒になったことを反省。今回は蹴りを中心に、突き、組技のコンビネーションを重視する。「前回は舞い上がってしまった。今度は本来の形を出したい」と完璧な勝利を頭に描く。

父は道場を主宰する秀之代表師範。総合武道・大道塾の05年世界選手権中量級優勝者でもある。父に追いつき、追い越すことが格闘技に取り組む上での目標だ。3月の優勝で「自分も頑張れば世界で通用する」という手ごたえをつかんだ。次は自信をつけ、それを確信に変えていく機会。「外国人選手のイメージはできている。結果を残して帰ってきたい」と堂々と挑む。【斎藤慎一郎】

◆岩木烈生(いわき・れお)2006年(平18)4月17日生まれ、新潟市出身。3歳から空手を始める。夢源会の段位は初段。163センチ、48キロ。