福島東稜は195センチのナイジェリア人留学生モーヌ・チソン・フランクリン(1年)が、両チーム最多の32得点を挙げる活躍で、初の選手権勝利を手にした。

相手の粘りに苦しみ、終始シーソーゲームの展開を強いられる。第4Q残り19秒、71-71の同点で迎えた場面で、相手のファウルで得たフリースローを1本決めて勝ち越し。その後のリスタートで、ディフェンスリバウンドをつかみ取り、最後は2点差で勝利をつかんだ。フランクリンは「初めての選手権で少し緊張したが楽しかった」と笑顔で振り返った。

母国では主にガードで、センターは高校から始めたフランクリン。小田島誠ヘッドコーチ(62)がボールの持ち方など、基礎を一から指導し、成長につなげた。斎藤丈流主将(3年)も「チームの大黒柱のような存在」と頼りにする。期待を一身に背負い、2勝目も導く。【相沢孔志】