【ブリスベン=吉松忠弘】世界4位の大坂なおみ(22=日清食品)が、第2セットでマッチポイントを奪いながら逆転負けした。

昨年の全豪準決勝の再現となった同2位のカロリナ・プリスコバ(チェコ)との対戦で7-6、6-7、2-6で敗れ、自身初の4大大会前哨戦優勝はならなかった。次戦は20日に開幕する全豪(メルボルン)で2連覇に挑む。

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あと1点だった。第2セット、第12ゲーム。6-5リードの40-30。自分のサーブでマッチポイントだった。しかし、その1点が取れなかった。「もっと強く打つべきだった」。少しスピンをかけて打った球が、力が入りすぎ、ネットにかけた。そこから逆転を許した。

まるで男子のような打ち合いだった。お互いにピンチになると、男子のようにサーブの強打で逃げた。「4大大会の決勝みたいなレベルだった」と振り返る。第2セットの第10ゲームまで、ともにすべてサービスゲームをキープ。初めて相手のサーブを破ったのが第11ゲームでの大坂だっただけに、残念だった。

しかし、全豪前に高いレベルで4試合をこなした。すべてフルセットだが「今年は全ての試合を4大大会と同じように戦うと決めている」と、決してあきらめることもなかった。フィセッテ新コーチとも「まだ最初の大会だけど、とてもいい感じ」と話す。敗れたが、前哨戦としては十分の成果を得て、全豪本番に向かう。