B1新潟アルビレックスBB(中地区4位)は15日の第17節、横浜ビー・コルセアーズ(同5位)とホームのアオーレ長岡で対戦する。14日は長岡市南部体育館で前日練習を行った。3点シュート成功のB1個人通算400回まであと「3」と迫ったPG五十嵐圭(39)がチームをけん引する。新潟は現在3連敗中で、ホーム戦は6連敗中。新年最初のホーム戦は連敗ストップがかかる。五十嵐は積極的な攻撃で20年初勝利に導く。

大記録を前にしても五十嵐はリラックスしている。「まったく意識していないので」と笑う。リーグ史上3人目になる3点シュート400回成功まであと3本。昨年1月23日の富山グラウジーズ戦でB1初の3点シュート成功300回を達成している。約1年がたって、順調に数字を重ねてきた。

もちろん重視しているのはチームの勝利。横浜には1勝差で順位は上回っているが、今季は3連敗中。チャンピオンシップ進出のためにも同地区対戦は落とせない。「個人的に調子は上がっている。3点にこだわらず得点に絡みたい」。今季の3点シュート成功率は1試合平均26・2%。ただ、最近5試合では平均40%。得点そのものも最近5試合の平均は10・2得点。今季平均の8・9得点を上回る。

「今の自分たちの中で、どういうシュートを打てばいいのかが分かってきた」。昨季はスクリーンを使ってからの3点シュートが多かった。今は「キャッチアンドシュートを意識している」。自分で崩しにいくよりも、周囲のアシストの上で決めることを体に覚えさせてきた。今、得点力アップという結果がついてきたことで「ドリブルなどを仕かけてから狙うことも」と横浜戦ではその選択肢を増やす。

前節大阪エヴェッサ戦(4、5日)の後の3日間のオフは自宅でリラックス。すし、焼き肉と好きな料理を食べて英気を養った。その力を試合に注ぎ込む。ホーム戦は昨年11月3日の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦(71○60、リージョンプラザ上越)以来、白星がない。メインアリーナのアオーレ長岡では、今季は10月19日のレバンガ北海道戦(78○68)の1勝のみ。「自分が得点して試合に入れたときは、いいスタートを切れている」。得点が積み重なれば、結果的に大記録も達成し勝利も手にする。使命を背負いながら連敗ストップと新年1勝に全力を尽くす。【斎藤慎一郎】