東レは、ファイナルステージ進出を争う堺にストレート負けし、今季ワーストの5連敗を喫した。試合開始からブロックで連続得点。幸先は良かったが、その後、逆転され、相手に主導権を渡した。星野秀和主将(29)は「個の力に頼った単調な攻撃で、相手の策にはまった。組織として弱かった」と悔しがった。

ホーム戦で敗れ、暗い雰囲気だったが、静岡県・三島市出身で内定選手のアウトサイドヒッター富田将馬(中大4年)が躍動。2セット目途中から出場し、第3セットには、左からのスパイクやサービスエースなどで得点。競り合いに持ち込んだ。「ベンチから思い切りやってこいと言われた。余裕はなかったが、できることはやれた」と振り返った。

現在6位。残り試合が1つ多い5位堺とは、2勝差に開いた。ファイナルステージ進出枠の5位浮上に黄信号がともるが、篠田歩監督(40)は「あと4試合。厳しいとは思うが、ウチのバレーが何かをもう1度確認してやっていきたい」と前を向いた。望みがある限りはあきらめず、最後まで戦い抜く。【河合萌彦】