B1新潟アルビレックスBBは19日、新型コロナウイルスの影響で4月1日までの試合中止が決定後、初のチーム練習をアオーレ長岡で行った。

この中断を利用し、今後は選手が直接チームスポンサーのもとへ、あいさつに回ることになった。現状報告とこれからのサポートをお願いし、再開へモチベーションを高める。

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新潟の選手が中断期間を使って感謝を伝える。この日の練習開始前、小菅学社長(46)が選手に話した。「バスケをやれているのは、ファンやスポンサーのみなさんの支えがあってのこと」。新潟は100社以上のスポンサーがついている。24日から27日の間、練習後に選手が手分けしてできるだけ多くのスポンサーを回り、あらためて日頃の支援のお礼をし、今後のサポートの継続をお願いに行くことにした。

新潟の選手会代表を務める今村佳太(24)は「今回に限らず、選手がスポンサーの方々に直接お会いするのは大切、というより当然のこと」と言う。14、15日にホームのアオーレ長岡で無観客試合の琉球戦を消化した。17日のBリーグ臨時実行委員会で決まった中止6試合のうち、25日の川崎戦がホーム。延期になった2月29日から3月11日の間のホーム戦は4試合あった。新型コロナウイルスによる中断で、ここまで実質的に7試合、ホームの観客の前に立つ場を奪われた。

チームは「5000万円近い損失」(小菅社長)で、スポンサーも試合での露出機会が奪われた状況。鵜沢潤主将(38)は「自分たちは再開に向けて準備をする。頑張っていく思いを直接伝えたい」。重苦しい雰囲気が世間に漂う中、前向きに練習に励んでいることを報告するつもりでいる。

現在、新潟のリーグ全体順位はB1残留トーナメントに回る下位4チームに入る15位。中地区では4位でチャンピオンシップ進出圏の2位三河とは5ゲーム差。「目指すのはチャンピオンシップ進出。厳しい状況だが、可能性はある。下(残留プレーオフ)は見ない」。今村は上昇の決意を示した。【斎藤慎一郎】

○…庄司和広監督(45)は「モチベーションが大きく左右する」と再開までに選手の気持ちを高めることを重視した。トレーニングの内容も「コンディション維持と基礎練習、そして試合に向けた練習をする」と充実させていく。現在4連敗中。得点力が上がらないことで自信を失いかけている部分も見える。「走るメニューにシュートを絡め、シュート力のアップを目指す。選手の長所をフォーカスしたい」と再開に向けて立て直しを図る。